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検索エンジンの使い分けに関する調査リリース

合同会社GRADMINでは、変化するデジタル環境における日本人の情報収集行動の実態を把握するため、全国の10代から60代以上の男女500名を対象に「検索エンジンの使い分けに関する調査リリース」を実施しました。本レポートでは、その詳細な分析結果をご紹介します。

調査概要
  • 調査期間: 2025年3月28日〜4月11日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国10代〜60代以上の男女500名
  • 有効回答数:500名
  • 年齢構成:10代以下(0.2%)、20代(13.0%)、30代(31.4%)、40代(32.8%)、50代(18.2%)、60代以上(4.4%)
  • 性別構成:女性(51.4%)、男性(46.0%)、回答しない(2.6%)
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回答者属性

年齢分布

  • 10代以下:1名(0.2%)
  • 20代:65名(13.0%)
  • 30代:157名(31.4%)
  • 40代:164名(32.8%)
  • 50代:91名(18.2%)
  • 60代以上:22名(4.4%)

性別分布

  • 女性:257名(51.4%)
  • 男性:230名(46.0%)
  • 回答しない:13名(2.6%)

1. 主要プラットフォームの利用状況

最も頻繁に利用するプラットフォーム

  1. Google検索:292名(58.4%)
  2. Yahoo!検索:105名(21.0%)
  3. Safari:51名(10.2%)
  4. YouTube:25名(5.0%)
  5. X(旧Twitter):13名(2.6%)
  6. Instagram:8名(1.6%)
  7. その他:4名(0.8%)
  8. TikTok:2名(0.4%)

日本人のデジタル行動において、Google検索の優位性は明らかです。全体の58.4%がGoogle検索を主要なプラットフォームとして選択しており、Yahoo!検索(21.0%)と合わせると約8割のユーザーが検索エンジンを最も頻繁に利用するプラットフォームとしています。

SNSプラットフォームの利用率は比較的低く、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokを合わせても4.6%にとどまっています。

2. 目的別プラットフォーム利用状況

商品購入前の情報収集

  1. Google検索:265名(53.0%)
  2. Yahoo!検索:109名(21.8%)
  3. Safari:41名(8.2%)
  4. YouTube:29名(5.8%)
  5. Instagram:24名(4.8%)
  6. X(旧Twitter):16名(3.2%)
  7. TikTok:8名(1.6%)
  8. その他:8名(1.6%)

料理のレシピや作り方検索

  1. Google検索:211名(42.2%)
  2. YouTube:88名(17.6%)
  3. Yahoo!検索:82名(16.4%)
  4. Safari:35名(7.0%)
  5. Instagram:33名(6.6%)
  6. その他:24名(4.8%)
  7. TikTok:24名(4.8%)
  8. X(旧Twitter):3名(0.6%)

トレンド情報やニュース収集

  1. Yahoo!検索:159名(31.8%)
  2. Google検索:127名(25.4%)
  3. X(旧Twitter):119名(23.8%)
  4. Instagram:27名(5.4%)
  5. YouTube:22名(4.4%)
  6. その他:19名(3.8%)
  7. TikTok:15名(3.0%)
  8. Safari:12名(2.4%)

場所や店舗検索

  1. Google検索/Googleマップ:371名(74.2%)
  2. 食べログなど専門サイト:84名(16.8%)
  3. Instagram:36名(7.2%)
  4. その他:6名(1.2%)
  5. TikTok:3名(0.6%)

「使い方」や「方法」学習

  1. Google検索:255名(51.0%)
  2. YouTube:114名(22.8%)
  3. Yahoo!検索:79名(15.8%)
  4. Safari:38名(7.6%)
  5. TikTok:7名(1.4%)
  6. その他:5名(1.0%)
  7. Instagram:2名(0.4%)

目的によるプラットフォーム選択の傾向に明確な差異が見られます。Google検索は商品情報収集、料理レシピ検索、使い方の学習で最も選ばれていますが、トレンド・ニュース収集ではYahoo!検索がわずかにリードしています。また、場所・店舗検索ではGoogleマップを含むGoogle検索が74.2%と圧倒的シェアを獲得しています。

特筆すべき点として、YouTubeが料理レシピ(17.6%)や使い方学習(22.8%)において強みを持ち、X(旧Twitter)がトレンド・ニュース収集(23.8%)で高い利用率を示していることが挙げられます。これは視覚的学習やリアルタイム情報へのニーズを反映していると考えられます。

3. プラットフォーム使い分けの実態

使い分ける主な理由

  1. 検索目的によって最適なプラットフォームが異なるから:127名(25.4%)
  2. それぞれのプラットフォームで得られる情報の質が違うから:110名(22.0%)
  3. 特に意識せず、その時々で選んでいる:102名(20.4%)
  4. 習慣的に使い分けているから:80名(16.0%)
  5. 利用シーンや場所によって使いやすさが異なるから:66名(13.2%)
  6. その他:15名(3.0%)

約半数の回答者(47.4%)が「検索目的による最適化」または「情報の質の差異」を理由に意識的にプラットフォームを使い分けています。これは、デジタルリテラシーの向上により、利用者が各プラットフォームの特性を理解し、目的に応じた選択を行っていることを示唆しています。一方で20.4%が「特に意識せず選択している」と回答しており、習慣や利便性も選択に影響していることがわかります。

4. 検索行動の変化

1年前と比較した検索行動の変化

  1. 特に変化はない:280名(56.0%)
  2. 動画プラットフォーム(YouTubeなど)をより多く使うようになった:77名(15.4%)
  3. SNS(TikTok/Instagramなど)での検索が増えた:75名(15.0%)
  4. Google検索をより多く使うようになった:63名(12.6%)
  5. その他:5名(1.0%)

過去1年間で56.0%が「特に変化はない」と回答しており、検索行動の基本的なパターンは比較的安定していることがわかります。しかし、注目すべきは30.4%が「動画プラットフォーム」や「SNSでの検索が増えた」と回答していることです。これは特に若年層を中心に、テキストベースの検索から視覚的・インタラクティブな検索へのシフトが徐々に進んでいることを示唆しています。

5. 情報信頼性の認識

最も信頼できると感じるプラットフォーム

  1. Google検索:395名(79.0%)
  2. YouTube:38名(7.6%)
  3. その他:35名(7.0%)
  4. X(旧Twitter):12名(2.4%)
  5. Instagram:12名(2.4%)
  6. TikTok:8名(1.6%)

情報の信頼性においては、Google検索が79.0%と圧倒的な支持を受けています。これは、長年にわたるアルゴリズムの改善や情報の質に対する取り組みが評価されていると考えられます。一方で、SNSプラットフォームの信頼度は総じて低く、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokを合わせても6.4%にとどまっています。

6. 考察:デジタルマーケティングへの示唆

本調査結果から、以下のデジタルマーケティング戦略への示唆が導き出されます:

  1. 基盤としてのSEO対策の重要性:Google検索の優位性とその信頼度の高さから、従来型のSEO対策は引き続き重要な基盤となります。
  2. プラットフォーム横断的な情報設計:ユーザーは目的に応じてプラットフォームを使い分けているため、複数プラットフォームでの一貫した情報提供が効果的です。
  3. 視覚コンテンツの強化:YouTubeを中心とした動画コンテンツへのシフトが徐々に進んでいるため、テキストと視覚情報を組み合わせた戦略が求められます。
  4. 若年層向けのSNS活用:20代を中心とする若年層へのアプローチには、InstagramやTikTokでの情報発信が効果的です。
  5. ローカル検索の重要性:場所や店舗検索においてGoogleマップの圧倒的シェアを考慮し、Googleビジネスプロフィールの最適化が重要です。

まとめ

「検索エンジンの使い分けに関する調査リリース」の結果から、日本におけるデジタル情報収集行動の現状と変化が明らかになりました。Google検索を中心とした検索エンジンの優位性は依然として強い一方で、目的別の使い分けや視覚コンテンツへのシフトなど、多様化の兆しも見られます。

企業のデジタルマーケティング戦略においては、これらの多様な検索行動と情報収集手段を理解した上で、適切なプラットフォーム選択と最適なコンテンツ提供が成功への鍵となるでしょう。


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