「会社名を検索したけど出てこない」「自社のホームページを上位表示させるにはどうすればいいの?」などの悩みを抱えていませんか?
集客や新規案件の獲得に大きな影響を及ぼし、会社をPRするためにはGoogleの上位表示は必須といっても過言ではありません。
この記事では、会社名を上位表示させるための簡単なコツを紹介します。今すぐできる簡単テクニックで、悩みを解決しましょう。
会社名が検索で出てこない原因とは?まずは仕組みを理解しよう
会社名が検索結果に表示されない問題は、多くの企業が直面する課題です。この章では、検索エンジンの基本的な仕組みを理解し、なぜ会社名が検索結果に表示されないのかを説明します。
検索エンジンがウェブサイトを見つけ、表示する仕組みを知ることで、効果的な対策を立てられるようになります。
検索エンジンの基本的な仕組み
検索エンジンとは、検索したワードと関連性の高い情報を表示するシステムのこと。欲しい情報がいち早く手に入ったり、常に新しい知識をアップデートできたりしているのは、検索エンジンのお陰です。
「会社名を検索したけど出てこない」という悩みは、この検索エンジンが大きく関係しています。まずは、Googleに表示されるまでの4ステップを理解しましょう。
名前 | 意味 | 役割・目的 |
---|---|---|
1.クローラー(Googlebot) | インターネットの情報を集めるためのロボット | リンクからサイトに移って情報を得る |
2.クロール | インターネットを巡回してデータを集めるプロセス | Googleの検索結果に表示させる |
3.インデックス | クローラーが集めた情報をGoogleのデータベースに登録する | 検索結果に応じてユーザーが求めるコンテンツを表示させる |
4.ランキング | 順位付けをする | ユーザーにとって関連性の高いコンテンツを提示する |
会社名を検索しても出てこない場合、理由としては1のクローラーと2のクロールが大半です。
- クローラーが会社のURLを見つけられていない
- 見つかったけどクロールされていない
というケースが多いでしょう。
1、2はクリアしているのに、会社名を検索しても出てこないという場合は3のインデックス有無や4のランキング決定要因に該当します。
- クロールされたけどGoogleから重要なページだと判断されていない
- インデックスされたが順位がついていない
という理由が考えられます。1〜4が整うことで会社名が上位表示されやすく、自社サイトにアクセスしてもらえる確率を高めるのです。
簡単に説明しましたが、より詳しい説明はGoogleが公表しているGoogle検索セントラルの以下の記事が参考になります。
参考:Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について
会社名が検索結果に表示されない理由7選
会社名が検索結果に表示されない原因は、技術的な問題から競合との関係まで、実にさまざまです。以下では、よくある7つの理由と、それぞれの具体的な状況を見ていきましょう。
- インデックス登録されていない
- noindexが設定されている
- SEOの内部対策が弱い
- 似た名前の会社が多い
- 会社名が別の単語と類似している
- タイトルに会社名が記入されていない
- ホームページの構造が複雑になっている
これらの問題点を理解することで、的確な対策を講じることができます。
インデックス登録されていない
新しくウェブサイトを公開したばかりの場合、まだGoogleのクローラーに発見されていない可能性があります。通常、サイト公開から検索結果に表示されるまでに一般的に1週間から1か月ほどかかる(と説明しています)。
また、サイトマップを提出していない場合や、他のウェブサイトからのリンクが少ない場合も、クローラーに見つけてもらいにくい状態といえます。
Google Search Consoleで確認すると、自社サイトのインデックス状況が分かります。まだインデックスされていない場合は、手動でURLの登録を申請できるので、積極的に活用しましょう。
noindexが設定されている
noindexタグは、検索エンジンにページを表示しないよう指示するための設定です。開発中のページや非公開にしたいページには必要ですが、誤って本番サイトに設定したままになっていることがあります。
ページのソースコードを確認し、noindexの記述がないか確認してください。これらの設定が不要な場合は削除することで、検索結果への表示が期待できます。
ページのソースコードでnoindexを確認する具体的な手順を説明します。
ブラウザでの確認方法
- Windowsの場合:ページ上で右クリック→「ページのソースを表示」(または Ctrl + U)
- Macの場合:ページ上で右クリック→「ページのソースを表示」(または Command + U)
【確認すべき記述】
以下のような記述がないかチェックします。
<meta name="robots" content="noindex">
<meta name="googlebot" content="noindex">
<meta name="robots" content="noindex,follow">
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
効率的な検索方法
- ソースコード画面で Ctrl + F(MacはCommand + F)を押して検索
- 「noindex」「robots」などのキーワードで検索
SEOの内部対策が弱い
インターネットで上位表示されるために欠かせないのがSEO対策。Googleは「ユーザーが求めている情報を表示させる」という考えの基、動いています。
つまり、満たしていないサイトは表示されないということです。順位が低すぎて表示されていない場合も、該当します。
対策として、以下の箇所に会社名を入れることが重要です。
名前 | 意味 | 役割・目的 |
---|---|---|
titleタグ | WEBページに書かれている内容を簡潔にまとめたもの。WEBページのタイトル | サイトに入る前に何が書かれているのかをユーザーに伝える |
ディスクリプション | 検索した時にタイトルの下に表示される。どのような内容が書かれているのか、タイトルで伝えきれないことを説明するもの | 検索したユーザーに何が書かれているのか、興味を持ってもらう |
キーワード | ユーザーがGoogle検索する時に入力する単語 | 自社サイトに誘導する |
H1タグ | HTMLで書かれたWebページの中で一番大きな見出し | ページに入った後に何が書かれているのかや、記事の目的をユーザーに伝える |
altタグ | 記事内に組み込まれた画像を説明するもの | どのような画像なのかをわかるようにするアクセシビリティの向上に繋げる |
ヘッダー | サイト上部に表示される領域 | サイトのブランドやイメージの確立 |
フッター | サイト下部に表示される領域 | サイトの情報やSNSへと誘導する |
キーワードとなる会社名をタグに含めることで、ユーザーの検索意図と合致し、上位表示される可能性を高めます。関連性が高い情報として上位表示の対象になりやすいため、効果が期待できるのです。
似た名前の会社が多い
似た名前の会社が多いと、同じキーワードで検索した時に別の会社が上位表示される可能性があります。本来表示させたかった会社名が競合サイトに埋もれてしまい、上位表示されにくくなるからです。
会社名はユーザーにとって重要な情報です。競合が少ないワードを盛り込むことで、検索した時に表示されやすくなるでしょう。
たとえば、お肉屋さんのサイトを上位表示させたい時に、会社名や店舗名に加えて、アピールしたいワードを組み込むことで改善される可能性があります。
「安くて美味しい松阪牛を食べるなら〇〇(店舗名)」「△△(地名)で愛される老舗店〇〇(店舗名)」と入れるだけで、検索した時にヒットしやすくなるでしょう。
会社名が別の単語と類似している
会社名が一般的な単語や別の意味を持つ言葉と似ている場合、意図した検索結果が表示されにくくなります。例えば「はな」という会社名なら「花」「鼻」などの検索結果と競合してしまいます。
このような場合は、会社名の後ろに「株式会社」「企業情報」「公式」といった補足ワードを加えることで、検索意図に沿った結果を得やすくなります。また、Google マイビジネスへの登録も、会社情報の表示を助ける有効な手段です。
タイトルに会社名が記入されていない
ウェブサイトの各ページのタイトルに会社名が含まれていないと、検索エンジンが会社情報を適切に認識できません。特にトップページのタイトルには、必ず会社名を入れる必要があります。
タイトルタグは32文字程度が理想的です。「会社名 | サービス内容」や「会社名 – キャッチフレーズ」といった形式で、会社名を目立つ位置に配置しましょう。各下層ページでも、末尾に会社名を入れることで、サイト全体の一貫性を保てます。
ホームページの構造が複雑になっている
サイト構造が複雑すぎると、検索エンジンのクローラーが重要なページを見つけられない場合があります。特に会社情報ページが深い階層に置かれていたり、リンクの経路が複雑だったりすると、この問題が発生しやすくなります。
理想的なサイト構造は、トップページから3クリック以内で全てのページにアクセスできる設計です。また、パンくずリストを設置することで、ページの階層関係を明確にし、クローラーの巡回もスムーズになります。
会社名が検索結果で出てこない場合の対処法6選
検索結果に表示されない原因が分かったところで、具体的な改善方法を見ていきましょう。以下では、実践的な6つの対策を紹介します。
- タイトルタグを最適化する
- インデックス登録の申請をする
- サイト構造とURL設計を改善する
- モバイルフレンドリーな設定と表示速度の最適化をする
- XMLサイトマップを作成して送信する
- 会社名の関連キーワードで上位表示させる
これらを順番に実施することで、検索結果での表示改善が期待できます。
タイトルタグを最適化する
タイトルタグは検索結果での顔となる要素で、クリック率に直接影響します。会社名を含めた32文字程度の文章で、検索ユーザーの目を引く工夫が重要です。
以下のような組み立て方で、効果的なタイトルタグを作成できます。
- 「会社名 | 主要サービス(地域)」 例:「株式会社〇〇 | システム開発・運用保守(東京・横浜)」
- 「事業内容 – 会社名(地域)」 例:「オフィス移転・原状回復工事 – △△企業(大阪府)」
- 「キャッチフレーズ | 会社名」 例:「高品質な住まいづくり30年の実績 | □□建設」
ポイントは以下の3つです。
- 重要なキーワードを前半に配置する
- 会社名の表記を全ページで統一する
- 無理な詰め込みを避け、自然な日本語で書く
下層ページでは、そのページの内容を表すキーワードを前に出し、最後に会社名を入れる形式が望ましいでしょう。例えば、
- 「採用情報 – 新卒採用2025 | 会社名」
- 「製品カタログ – 住宅用太陽光パネル | 会社名」
- 「お問い合わせ・資料請求 | 会社名」
タイトルタグは検索結果に直接表示される重要な要素です。会社名を含めた32文字程度の簡潔な文章で、検索ユーザーの目を引く工夫が必要です。
インデックス登録の申請をする
新しいウェブサイトや更新したページは、Google Search Consoleから直接インデックス登録を申請できます。これにより、検索エンジンに「このページを見てください」と伝えることができます。
手順は簡単です。
- Google Search Consoleにログインする
- 左メニューから「URL検査」を選択する
- 登録したいURLを入力して「検査」をクリック
- 「インデックス登録をリクエスト」をクリック
申請から反映まで数日から2週間ほどかかることがありますが、確実に検索エンジンに情報を届けられる方法といえます。
サイト構造とURL設計を改善する
分かりやすいサイト構造とURLは、検索エンジンとユーザーの両方にとって重要です。トップページから各ページへの移動が3クリック以内で済むよう設計しましょう。
URLは以下のような形式が望ましいです。
- 会社情報:example.com/about/
- サービス:example.com/services/
- お問い合わせ:example.com/contact/
また、フォルダ構造を使って関連ページをまとめることで、サイトの階層が明確になり、検索エンジンの理解も深まります。
モバイルフレンドリーな設定と表示速度の最適化をする
スマートフォンでの検索が増えている今日、モバイル対応は検索順位に大きく影響します。文字の大きさ、ボタンの間隔、画面幅への対応など、スマートフォンでも見やすい設計が必要です。
ページの表示速度も重要な要素です。以下の点に注意して最適化しましょう。
- 画像サイズの圧縮(1枚あたり500KB以下が目安)
- 不要なプラグインの削除
- キャッシュの活用
- JavaScriptの最適化
XMLサイトマップを作成して送信する
XMLサイトマップは、サイト内の重要なページを検索エンジンに知らせる地図のような役割を果たします。特に新しいサイトや更新頻度の高いサイトでは、積極的に活用すべき機能です。
WordPressを使用している場合、Yoast SEOなどのプラグインで自動生成できます。作成したサイトマップは、Google Search Consoleから送信することで、クローラーの巡回を促進できます。
会社名の関連キーワードで上位表示させる
会社名単独での検索に頼らず、事業内容や地域性を活かした関連キーワードでの上位表示を目指すことで、新規顧客の獲得につながります。
効果的な関連キーワードの選び方は以下の通り。
- 地域名+事業内容
- 「東京 システム開発会社」
- 「大阪府 リフォーム会社」
- 「神奈川 人材派遣」
- 業界特有の専門用語+サービス
- 「クラウド移行 コンサルティング」
- 「遺品整理 見積もり」
- 「太陽光発電 メンテナンス」
- 問題解決型のキーワード
- 「オフィス移転 作業効率化」
- 「社内システム 改善」
- 「営業支援 ツール導入」
これらのキーワードは以下の場所に自然な形で組み込みます。組み込み方としては、以下がそのパターンです。
- ページタイトル:上記のタイトルタグの形式に従って配置
- 見出し:H1タグには必ず主要なキーワードを含める
- 本文:キーワードの前後で文脈に沿った説明を加える
- 画像のalt属性:「〇〇社のシステム開発事例」など具体的に
- メタディスクリプション:検索結果の説明文に表示される160文字程度の文章
- URL:可能な範囲でキーワードを含める(例:example.com/service/system-development/)
特キーワードの過剰な詰め込みを避けたり(1ページあたり2〜3個が目安)、ユーザーにとって価値のある情報とセットで使用したりするのは大前提。
定期的にGoogle Search Consoleで検索クエリを確認し、効果測定も欠かさずに行いましょう。
また、関連キーワードを使用する際は、以下のような具体的な数値やデータと組み合わせることで、説得力が増します。
- 「導入実績150社以上」
- 「顧客満足度98%」
- 「創業25年の実績」
- 「年間取引件数1,000件超」
これらの施策を組み合わせることで、会社名だけでなく、事業内容や強みを活かした自然な検索流入を期待できます。
会社名が検索しても出てこない場合はユーザーの目に留まる仕組み作りが大切
検索結果での表示改善には、時間がかかることもあります。そのため、並行して他の集客方法も検討しましょう。SNSの活用、地域情報サイトへの掲載、オフライン広告など、多角的なアプローチが有効です。
検索エンジン対策は、一度行えば終わりではありません。定期的にGoogle Search Consoleでチェックし、必要に応じて改善を重ねることが大切です。会社名での検索結果を改善することは、ブランディングの第一歩といえるでしょう。
ユーザーが求める情報に素早くたどり着けるよう、サイトの使いやすさを重視した設計を心がけましょう。検索エンジンの仕組みを理解し、適切な対策を講じることで、より多くのユーザーに会社の情報を届けることができます。